投資用物件のリフォーム・修繕業者選びのコツ
リフォーム業界は、設備機器メーカーやホームセンター、家電量販店といった色々な業態の参入が相次いでいます。多様な中から自分に合う会社を選ぶ際には、相見積り取得だけでなく、行う工事の内容や求める質との相性を考えましょう。
大手・工務店・ホームセンターから検討
大手と呼ばれる有名ハウスメーカーや不動産会社のグループ会社は、契約書や図面を作る複数の人員や、アフターサービス体制といった「組織」の維持経費が含まれることから高めの金額になりがちです。安全管理や品質保証などに取り組む傾向から、屋根や外壁の防水工事、性能向上を含めたリノベーションなどの大規模工事は価値を感じやすいかもしれません。半面、工事範囲が小さく数万~十数万円くらいの工事は大手のメリットを感じにくいことも。
「壁紙の貼り替え」「便器の交換」などの小規模工事を頼むなら、地元工務店やホームセンターといった中小規模の会社が候補に挙がります。早ければ当日にでも現状を見に来たり、すぐに職人を手配して工事に取り掛かったりと、簡略な手続きで早い対処が望めそうなのがメリットです。
大掛かりな工事は実績をチェック!
なお、耐震補強工事などは、専門知識が必要なことから過去に同様の工事の実績が多数あることを確認します。割安な場合、経験不足により、見込むべき増額リスクが抜けているのかもしれません。工事後に追加費用だらけで割高にならないよう、施工実績数をしっかり聞いて見積書を比べましょう。
候補を数社に絞り込んだら、「施工品質」「提案力」「アフターサービスの充実」「安価さ」などのうち気になることについて各社に特長の説明を求めます。例えば「施工品質」ならどんな職人が担当し、どうやって不具合の発生を防ぐのかを具体的に聞けると判断しやすくなるでしょう。見積りの段階で施主のリクエストに対応しようするかどうかも会社選びの参考情報となります。
書面での記録でトラブル回避!
なお、どの会社を選んでも「希望が反映されていない」「説明なしに追加費用を請求された」といったトラブルは珍しくありません。打ち合わせ時の決定・変更事項を記録し、文書またはメールで双方通知し合っておくことでトラブル化を防ぎましょう。
会社選びは失敗しないリフォーム・修繕工事のスタートライン。施主として、業者に出したリクエストをしっかり控えておき、スムーズな工事が行われるようにしたいものです。