中古木造住宅の3大天敵!雨漏り、シロアリ、カビ
中古の木造物件では、雨漏り、シロアリ、カビについて丁寧に調べることが重要です。
見つけたら絶対放置できないのが、雨漏りとシロアリです。雨漏りをそのままにしておくと腐食し、建物にとって致命傷となります。またシロアリが発生していれあ木造住宅の強度は弱くなるからです。
もし雨漏りやシロアリのある物件を購入するならば、その対策費用も含めて投資計画を立てる必要があります。雨漏りは工事で修理できますし、シロアリは駆除した上で定期的にメンテナンスすることで、以降の発生を防ぐことになります。
雨漏り、シロアリ被害箇所への修繕費用の注意点
購入時点では簡単に直せるだろうと思った雨漏りやシロアリの被害箇所が、工事をしてみたら予想外に大きくて費用が余計にかかってしまうことがあります。雨漏りは天井をくまなく見ることで確認が取りやすいのですが、シロアリは目に見えないところに被害があるので厄介です。売主にシロアリの被害にあったことがあるか、対策をとったことがあるかを聞くことがリスクヘッジとなります。
築古の木造物件を買うことの多い投資家には、買い付けの時に「シロアリの被害がないことを前提とする」という特約をつける人もいます。そういった例も参考にすると良いでしょう。
また、シロアリの専門業者に事前調査を依頼するという選択肢もあります。心配な場合は検討してみましょう。
カビの発生は原因の見極めが大切!
カビには、
・入居者に要因がある場合
・建物に要因がある場合
以上の2パターンがあります。
前者の場合、例えば住人が加湿をして窓が結露しているにもかかわらず、空気の入れ替えを行わないような生活をしていれば、すぐにカビが発生するかもしれません。
建物に原因がある場合、根本的な改善を行うには大きな工事が必要です。建物の壁がカビているということは、断熱に問題があり、中の断熱材まで入れ替える必要があるからです。部屋の大きさによりますが、100万円程度かかるかもしれません。
雨漏り、シロアリ、カビをしっかりチェックして、安全で気持ちの良い住居に
雨漏りは放置しておけば入居者からすぐクレームになりますし、シロアリ被害を知りながら放置していたら、床が抜けたり、万が一地震などで被害があれば事件になりかねません。雨漏り、シロアリ、カビのある物件を購入するならば、必ず対策を講じ、安全で気持ちの良い住居に整える必要性があることをお分かり頂けたのではないでしょうか。
雨漏り、シロアリ、カビのチェックリスト
雨漏りのチェック
- 室内の天井や壁などにシミになっている箇所はありませんか?
- 壁紙に斑模様があったり、黒ずみがあったりしませんか?
- ベランダの下や軒先に雨漏りの跡は?
- 小屋裏や天井裏に雨漏りの跡は?(チェックできる場合)
シロアリのチェック
- 室内の柱や床下などにシロアリの通った跡はありませんか?
- 室内にアリの死骸や羽は落ちていませんか?
- 売主にシロアリの被害にあったことがあるか確認しましたか?
- 防蟻処理を行ったのはいつか確認しましたか?
カビのチェック
- 生活臭でないカビ臭さがありませんか?
- 壁や北側の押入れ内などがカビていませんか?
- 天井点検口をの覗いた時、湿気のような臭いやカビ臭さがありませんか?(チェックできる場合)
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