トラブル回避!投資物件のリフォーム現場はココをチェック
リフォーム工事を発注したらもうお任せ?
相見積りをとって内容の確認、比較検討、金額交渉・・・といろいろ動いたものの、いざ発注先が決まったらあと完成まで施工会社にお任せ、という大家さん・投資物件オーナーさんもいるかもしれません。
ですが、大家さんの工事への関わり方により、不要な支出を防げるかどうかが決まることがあります。
規模や金額がやや大きい工事を発注した場合、工事開始後に職人のねぎらいや適切に工事をやっているかを現場に見に行くオーナーさんもいることでしょう。このとき、ぜひ「どんな資材・建材を使っているか」を現場でチェックしてみてください。
リフォームの工事現場ではここをチェック
具体的には、現場に置いてある資材・製品の外装材や出荷票等に印字された商品名と、見積書に記載された製品名を照合します。工事業者が見積もり時のものより低グレード・安価な製品を勝手に使用している可能性があるからです。
壁紙や洗面台といったデザインですぐ違いに気づくことができるものもありますが、塗装材や防水材、接着剤、フローリング下地などは、見積書記載の製品より性能の低い安価な製品を使われていても気付けません。仮に希望する性能より劣る材料が使われると、本来期待していた期間より早く工事個所が傷み、オーナーは早いサイクルで修繕に支出しなくてはいけない可能性も出てきます。
全ての建材を調べる必要はなく、見積書に製品名やグレードなどが記載されている資材・製品のうち、性能が気になるものや単価が高いもの、使用する数量が多く計上されているものについてチェックしてみましょう。こういった現場のチェックにより、不要な支出を防げるとともに、施工会社や職人などに「このオーナーは細かいところまで見るから手を抜けないな」と思ってもらうことができます。
なお、現場に足を運べなくとも、施工会社に「見積書記載の資材は全て、現場に搬入したときの箱や納品書を現場の風景とともに写真で撮っておいてほしい」と依頼しておく方法も有効でしょう。
ちなみに、契約時の最終見積書(又は打ち合わせ書類)に設備機器や建材などの製品名や品番、数量(施工面積や個数)が明記されていなければ、「性能が低い安物を使われたのでは」と思っても、大家さんは比較する証拠を持たず、施工会社を追及することができません。大前提として、契約前に建材の内容や数量を細かく記載した書面をもらっておきましょう。
施工会社ともいい関係を保ちつつ
施工会社さんはこれからもメンテナンスなどで長いお付き合いになるかもしれません。お金の無駄にならないよう、工事内容は念入りにチェックしつつ、施工会社さんともいい関係を保てるようにしましょう。
専門家に工事のチェックを頼みたい場合は
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