投資用新築一戸建ての建物の傾き・チェックのコツ
一戸建ては建物を正しく建てられたとしても、完成・入居後しばらくして、建物が傾くことがあります。
地盤沈下による建物の傾き・チェックのコツ
引き渡し・引っ越し後からさほど時間が経っていない新築住宅の所有者に頼まれて、建物の傾斜測定に伺った一戸建ての写真です。
建物外周を見て回ると、いたるところに「床仕上げ面(地面)」と「基礎」の取り合い部分に亀裂が入っていました。
上記写真↑↑↑は【地盤沈下で建物が傾いていた家の例】です。
ちなみに、傾いていない=何もトラブルが起きていないときの床仕上げ面と基礎の取り合い部分の写真がこちら↓【特に傾いていない家の例】。
完成後すぐはこのように特に亀裂が見られなくても、徐々に建物の重みで傾きが進行し、ここに亀裂が入り始めることがあります。
ですから、完成直後の内覧会や引き渡しのときの点検・検査に加え、入居後も建物外周部に亀裂が入り始めていないか観察しておきましょう。
建物を「正しく建てた」のになぜ傾くの?
ここで言う「正しく」はあくまでも建物のことで、完成後しばらくして傾き始めるケースの原因は「地盤」にあることが多いです。
一般的に、建物の建設前には地盤調査を行い、どんな強さの地盤なのかを把握して建築士が基礎や建物を設計し、その建物のボリュームに対し弱い地盤だった場合は、着工前に土を補強したり建物の下に杭を入れたりと、傾きにくい対策を施します。
ところが、地盤調査結果の検討が足りず、適切な地盤や基礎の対策を行わずに建物本体を設計・施工したところ、建物そのものの重さにより徐々に地盤が下がってしまった・・・というトラブルケースが多いです。
定期的に建物に傾きがないか点検しておくとより安心です。
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