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コンクリート、外壁、室内にある「悪いひび割れ」に要注意!

「建物の耐震性や劣化具合をあらかじめ把握しておきたい」という購入者の増加や、「不動産仲介業者さんからすすめられた」「知人がホームインスペクション(住宅診断)をしたのを聞いて・・・」といったことから、さくら事務所には、多数のご相談・ご依頼をいただいています。

不動産仲介業者さんの場合には、他社さんとの差別化戦略の一環として、あるいは自身の仲介業務のリスクヘッジとして、第三者のホームインスペクション(住宅診断)を採り入れるケースが多いようです。米国では、州によって異なるものの、取引全体の70~90%の割合でホームインスペクション(住宅診断)が行われ、すでに常識化。国や州とは直接関係のない、民間によって行われるもの、という位置づけです。

ホームインスペクター(住宅診断士)に関して特に資格制度はなく、その品質にバラつきがあるため、インスペクターに対して29州が何らかの法規制をしています。ホームインスペクション結果を書面として提出し、対面で説明するのが一般的なスタイルです。

フィー(料金)は日本円で3万円台~7万円、中心は5万円前後。全米には2万人を超えるホームインスペクターがいますが、アメリカホームインスペクターズ協会(American Society Of Homeinspectors)に登録されているホームインスペクター約6,000人の平均的な業務量は、年間250件程度のようです。

我が国ではこのような慣習はまだ始まったばかりですが、昨今のメディアの動きや、国土交通省の政策動向を見ていると、日本でも思いのほか早く常識化しそうです。

「良いひび割れ」と「悪いひび割れ」

さて、今回は「ひび割れ」について。どんな建物にも多かれ少なかれ、コンクリート部分や外壁や内装などに、ほぼ必ずひび割れがあります。そこでは、「良いひび割れ」と「悪いひび割れ」があるということに留意してください。

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ヘアクラックと呼ばれる、髪の毛ほどの、細い、かつ浅いクラックは大きな問題はありません。コンクリートなど素材の収縮や、建物のわずかな動き(ズレ)によって生じたと推測できます。

問題は、幅が広くて、かつ深いもの。数値的な目安は「 幅0.5ミリ(かつ深いもの)」。この場合には、建物構造か地盤に何らかの課題を抱えている可能性があります。

119-2[1]

このようなケースでは、ホームインスペクター(住宅診断士)などの専門家に相談したほうがいいでしょう。写真は「クラックスケール」で計測しているところ。これはホームセンターなどで数百円で購入できます。名刺入れなどに忍ばせておくと便利です。


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