“雨漏り”は早期発見、早期対策がポイント
台風が多いこの季節。「数十年に一度の大雨」などとニュースで聞こえてくる度に、心配なのは家の“雨漏り”です。
「雨漏り」は、カンタンに直るケースから非常に深刻なものまで程度はさまざまですが、カンタンな補修で直る前者のケースだとホッとします。雨漏りを何年も放置していたケースでは、構造躯体に影響が出ているものや、かなりの広範囲に渡って大規模な改修工事を行う必要のあるものも。
それもこれも、現象に気づかずに長期間放置していたためです。雨漏りは、早期に発見さえできれば大事には至らないものです。人間の体にたとえると、ガンなどの腫瘍に似ているかもしれません。早期発見、早期対策がポイントです。
雨漏り点検のポイント
こちらは、RC(鉄筋コンクリート)マンションの屋上部分の場合↓↓↓
こんなふうに、雑草が生い茂っていたら要注意です。ここで、無造作に雑草を抜いたりするとそれが雨漏りの原因になります。雑草の根は非常に強いもので、防水シートや断熱材も貫通している可能性があります。その場合、根のあったルートを通じて雨水が建物内部に浸透することもあります。まずは定期的に点検を行い、雑草などは小さいうちにこまめに処理しておくことが大切ですね。
ひび割れのほかに穴が開いている部分もあります。これは自然現象ではなく、おそらくカラスなどがつついたものでしょう。放置しておくとやがて雨水が浸透していきます。月に一度、建物全体をざっと点検しておくことで、このような事態にも初期段階で対処できます。「マメな建物の点検」という地味な作業が、建物の寿命に計り知れないほどの影響をもたらします。
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