新築一棟アパート内覧会・施主検査~建物チェックのコツを伝授!
新築一棟アパート内覧会の進め方には一般的に次の方法があります
売主や施工会社が立ち会うケース
各種設備機器類の説明や各住戸で説明が行われ、指摘事項の内容を確認しながら質問などにも、すぐに対応していただけます。売主(施工会社)業者が管理(募集)も行っている場合は入居予定状況などの説明があります。
※管理会社(仲介業者)が別の場合は内覧会時に担当者に同席していただくこともあります。
「売主や施工会社様が立ち会うケース」木造一棟アパート内覧会の一般的な流れ
※一般的な流れです。施工会社様によって流れは異なります。
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【外周りの説明】
敷地や外構・駐車場・駐輪場などを見て、更に建物の周りをまわって外壁や基礎の状態を確認します。
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【屋外設備の説明】
給湯器やガス・電気・水道メーターなどの設備確認を行います。
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【共用部分の説明】
メールボックスや階段・廊下の確認をします。階段手すりや廊下の仕上がり具合の説明があります。
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【室内設備機器の仕様説明】
部屋の中では担当者による各設備機器類の使い方の説明や、各所の動作確認を行います。
収益物件でも説明はしっかりと聞いておきましょう。 -
【室内のチェック開始】
各部屋をまわりながら気になる個所があれば、施工会社様に伝え「内覧会チェックシート(指摘確認シート)」というチェック用紙に指摘した場所と内容を記載してもらいます。
この作業をすべてのお部屋で行います。 -
【指摘事項と再内覧の確認】
- 担当者と指摘事項の記入漏れがないか確認します。
ここでは再内覧会の日時を決め、内覧会チェックシートにサインや押印をします。その際写しをもらっておきましょう(次回の再内覧会時に必要です) - 指摘がない場合はお引渡しなど今後の日程確認やなどが行われます。
- 後で設置するエアコンなどの調整を行います。
- 管理会社さんが同席していれば、入居者さんとの調整を行います。
- 担当者と指摘事項の記入漏れがないか確認します。
※その後、たくさんある設備機器類のファイルが渡され、一つ一つ内容を確認して各住戸に賃借人用で住戸に置いておくか、管理会社さんにお渡しをします。説明書がたくさんあるため意外と時間がかかります。300m2程度の木造アパート(2階建6室)で2~3時間程度を予定するとよいでしょう。
内覧会チェックポイント
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間取り図との相違
設計図面と現地が合っているか確認します。もし違うと入居者とトラブルにもなります。
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床や壁などの水平垂直精度
あとで入居者からクレームにならないようにしっかりチェックします。
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建具などの動作
玄関ドア・サッシ・扉を実際に動かし、違和感がないかチェックします
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取付物の固定状態
手すりや棚・ペーパーホルダーなどしっかり固定されているかチェックします
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給排水設備を確認
キッチン・トイレ・洗面台・浴室の水を流して給排水状況をチェックします
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換気扇などが正常に機能しているか
キッチンや浴室など換気扇を作動させて吸込み状況をチェックします
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床下や屋根裏・天井裏の確認
点検口があれば点検口から覗いて、基礎の状態(ヒビ・水濡れ)や屋根裏の状態(雨漏りなど)をチェックします
当日持っていきたいもの・事前に知っておきたい豆知識
当日持参したいもの
- 間取り図の写し(間取りやコンセントなどの取り付け位置に間違いがないか確認するため)
- 長さ50cm程度の水平器(床や壁、棚等の水平垂直精度を確認するため)
- 脚立(小さいもので可、高い位置のものを確認するため)
- デジカメやビデオ(指摘個所を記録するため)
- メジャー(家具やカーテンなどの採寸に利用するため)
- 懐中電灯(床下や屋根裏・天井裏を確認するため)
- 付箋紙やマスキングテープ(不具合箇所などに貼っておくのに便利です)
事前に知っておきたい豆知識
- チェックのために、お部屋に2時間くらいいさせてもらえるよう、事前に売主に依頼
- 外が明るいほうがチェックしやすいため、開始は15時より前がおすすめ(希望すれば開始時間を変更してもらえることも)
- お部屋の内覧だけでなく採寸や各種手続等にも時間が掛かるので、多めに時間をとっておきましょう
- 冬の内覧会はかなりお部屋が冷え込んでいることがあります。室温に合わせ調整できる服装を
- フローリングが冷たく足元から冷えてしまうことも。底が厚いスリッパや厚手の靴下をお持ちになると便利です
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