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【トラブル事例】異音の調査で判明した設備の施工不良

「お風呂に入っていると、上から変な音が・・・」

賃貸アパートの入居者より「お風呂に入っていると、上から変な音がする・・・」と管理会社に連絡が入り、原因がわからないまま時間が経ってしまったため、とうとう大家さんにより、ホームインスペクション(住宅診断)をご依頼いただきました。

調べたところ、浴室天井裏にある換気扇本体にはめ込まれているはずの接続部品がきちんと取り付けられておらず、大きな隙間から音が出ていたことが判明しました。
外れていた部品をはめ込むことで音は出なくなりましたが、なんと他にも問題が起きていたことが発覚!お風呂の蒸気が換気扇を通って、この隙間から天井裏に全て放出されていたため、浴室の天井裏に貼られた石膏ボードの表面が傷んでいました。

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音は出なくなり、天井裏の湿気を十分に出すことでこの件は解決できそうでしたが、入居者の方は、建設時の施工不良が放置されたままになっていたことが気になったようで「この建物、本当に大丈夫なんですか?」と、修繕に立ち会った大家さんに言ったそうです。

工事費用も決して格安ではなく品質重視で発注したつもりだったため、「入居者から安普請の疑いを持たれるとは残念極まりない」と大家さん。当たり前ですが、建物を建てたのは施工会社でも、入居者にとっては所有者である大家さんが責任者だと思われていることを改めて実感したそうです。

このようなことを防ぐためにも、引き渡される前に実施する「施主検査(完成検査)」や「内覧会」での確認はとても大切です。適切な工事が行われていたかチェックする最後の日なので、しっかり確認をし、気になるところがあったら修繕してもらいましょう。

天井裏や屋根裏の簡単にチェックできるポイント!

脚立で見れる程度の高さであれば点検口を覗いてみましょう。懐中電灯をあててチェックすると確認しやすいです。(※危険が伴います。安全に確認できる場合にのみにしましょう)

  • 換気とダクトがきちんと接続されているか
  • 木材が濡れていないか
  • 換気の作動させて、変な音がしていないか

この時期は大家さんも確定申告の準備などで多忙となり、施主検査(完成検査)を管理会社や施工会社にすべてお任せという方も少なくありません。
不要な支出やトラブルを防ぐためにも、ちゃんと建物が作られているかしっかり把握しておきましょう。

ご自身での確認がご不安な方は住宅診断の専門家へ

 

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