投資用アパートや一戸建ての建物の基礎のチェックポイントとは?
建物の基礎に問題があると、建物が傾いて住人が体調を崩したり、地震の時には崩れやすくなったりするなどの大きな問題を引き起こす要因になります。建物をしっかりチェックして、基礎の問題がないかを確認することが、不動産投資においてもとても重要です。
まずは建物のゆがみや傾きをチェック
建物の基礎に問題がないかをチェックするには、周りをぐるりとまわって、すき間やひび割れ、破損がないか外観を見ていきます。空室がある梅は、建具の建てつけについて、勝手に開閉したりしないか、枠とサッシがゆがんでいて開閉に支障がないかなどを確認します。
建物にゆがみがある原因としては、構造的に弱い箇所があることや地盤の不同沈下が考えられます。一棟アパートの場合は、1階の廊下側の建物と通路が接する角のスペースにひびやすき間が見られる場合、不同沈下の可能性があります。
不同沈下とは:地盤の弱さなどを原因として建物が不均一に沈下をおこす状態
どの程度の傾きで欠陥(歌詞)の可能性が高くなるかは、国土交通省の「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」を見ると、1000分の6(1メートル進んで6ミリずれる)以上とされています。
木造の建物はどうしても中央部分がたわむため、多少のゆがみは生じます。神経質になりすぎる必要はありませんが、中には1000分の5の傾きでも体調が悪くなるという人がいます。そう考えると、傾きがある建物は賃貸物件にはやはり向かないでしょう。
見えづらい屋根裏(小屋裏)や天井裏は、デジカメやスマートフォンを活用
次に屋根裏(小屋裏)や天井裏、床下のチェックです。これらは購入前にチェックすることは難しいと思いますが、可能ならぜひ見てみましょう。
方法としては、空き部屋の天井点検口をのぞいてみて、湿気のようなにおいやカビくささがないかをチェックします。カビくさい場合、雨漏りの可能性が疑われますし、目視でシロアリの被害が見つかることもあります。
床下については、1階の空室に点検口があれば、中を見てみます。室内の点検口が見つからない場合は、建物の外側の木をに床下換気口が付いていないかを確認します。これがあれば、格子状の換気口から床下を覗き込むことができる場合があるからです。
暗くて目視では見えない場合、デジカメやスマートフォンを差し入れてフラッシュ撮影すると、大まかにですが状況を把握することができるのでやってみてください。こちらもカビくさくないか、ひび割れがないか、雨などにぬれて色が変わっているところがないかなどをチェックしましょう。
<建物の基礎チェックリスト>
基礎・傾きのチェック
- 基礎部分に複数の目立つひび割れがないか
- 1階の廊下側の建物と通路が接する角のスペースにヒビやすき間はないか(アパートの場合)
- ドアや窓の開け閉めの際に引っかかりなどないか
- ドアを全開にして放置した時、自然に閉まることはないか
床下・屋根裏(小屋裏)・天井裏のチェック
- ひび割れはないか
- 雨などにぬれて色が変わっているところはないか
- カビくさくないか
中古物件は購入前に、プロにアドバイスをもらうと安心ですね。
・中古賃貸一棟アパートインスペクション(住宅診断)
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